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台湾旅行の計画の立て方を完全解説【初心者向け】

「そろそろ海外旅行に行きたいな…」と考えたとき、多くの人が候補に挙げるのが、美食と魅力あふれるスポットが満載の台湾ではないでしょうか。
ただ、いざ台湾旅行の計画を立てようとすると、「一体、何から手をつければいいんだろう?」「計画はいつから始めるべき?」と、手が止まってしまう方も少なくないはずです。かく言う私も、初めての台湾旅行では同じように悩んだ経験があります。
この記事では、40代になった今だからこそ語れる経験と、数々の失敗から学んだ知識を基に、台湾旅行の計画の立て方をゼロから分かりやすく解説していきます。現在のところ、日本から台湾への渡航には観光ビザは不要で、比較的気軽に行けるのも嬉しいポイントですよね。あなたの台湾旅行計画が、最高の思い出作りにつながるよう、私の経験を余すことなくお伝えします。
記事のポイント
- あなたにピッタリの台湾旅行のタイプが分かる
- 初心者からリピーターまで、真似するだけでOKなモデルコースが見つかる
- 予算や必食グルメなど、具体的な計画の進め方が理解できる
- 私が実際に経験した、初心者がやりがちな失敗を事前に回避できる
台湾旅行の計画の立て方【初心者向け完全ガイド】

ここからは、具体的に台湾旅行の計画を立てる手順を見ていきましょう。ただ、その前に一つだけ、とても大切なことがあります。それは、あなたが今回の旅で「どんな体験をしたいのか」を明確にすることです。これを最初に考えるかどうかで、計画の質が大きく変わってきます。
この記事の項目
まずは診断!あなたの台湾旅行はどのタイプ?

台湾旅行と一口に言っても、その楽しみ方は本当に人それぞれです。計画を立てる最初のステップとして、あなたが今回の旅で何を一番大切にしたいのか、少しだけ時間を取って考えてみることを強くおすすめします。
おそらく、多くの方が以下の3つのタイプのいずれかに当てはまるのではないでしょうか。
- 【A】とにかく安心・定番満喫タイプ(初心者向け)
「初めての台湾、絶対に失敗したくない!」「ガイドブックに載っている有名な場所やグルメは全部押さえたい」。そんなあなたは、まず王道の観光地を巡り、台湾の魅力を広く浅く、でも確実に体験するのがおすすめです。大切なのは効率よりも安心感と充実感ですね。 - 【B】時間対効果を最大化したいタイプ(弾丸・効率重視派)
「休みは短いけど、台湾に行きたい!」「限られた時間で、無駄なく最大限に楽しみたい」。そんな合理的なあなたは、移動時間や待ち時間を徹底的に切り詰め、時間対効果を最大化する計画が求められます。まさにプロジェクト管理のような思考で、旅をデザインしていく感じですね。 - 【C】自分だけの深い体験を求めるタイプ(リピーター・探求派)
「台北の主要な観光地はだいたい知っている」「今回はもっとディープな台湾に触れてみたい」。そんなあなたは、多くの人が行かないような地方都市に足を延ばしたり、自分の興味(アート、歴史、グルメなど)を深く掘り下げる旅が向いています。旅のスタイルは「観光」から「探求」へと変わります。
どうでしょう、ご自身のタイプが見えてきましたか? もちろん、これらを組み合わせるのも全く問題ありません。ここで一番重要なのは、旅の「軸」を一本決めること。軸が決まれば、訪れるべきエリアや泊まる場所、時間の使い方が自然と明確になってきますよ。
ちなみに私は、若い頃は完全にBタイプで、いかに短時間で多くの場所を回るかに命を懸けていました(笑)。でも最近はCタイプに移行しつつあり、一つの街にじっくり滞在して、現地の人の生活に触れるような旅が好きになってきましたね。あなたも、自分だけの旅のテーマを見つけてみてください。
【タイプ別】あなたの旅を最適化する、3つの計画メソッドとモデルプラン

さて、ご自身の旅のタイプが見えてきたところで、いよいよ旅の設計図を描いていきましょう。ここでは単なるモデルコースを紹介するのではありません。先ほどの3つのタイプ別に、私が実際に試し、自信を持っておすすめできる「計画の立て方(メソッド)」そのものと、具体的なモデルプランをセットでご紹介します。もちろん、これはあくまで骨格です。あなたの「やりたいこと」を肉付けして、自由にアレンジしてみてくださいね。
【Aタイプ向け】初心者向け王道2泊3日プラン
初めての台湾、おめでとうございます。「絶対に失敗したくない」「でも、やりたいことが多すぎてどこから手をつければ…」という、期待と不安が入り混じった気持ち、本当によく分かります。ここでは、あなたのInstagramの「行きたい場所リスト」を、キラキラした思い出に変えるための具体的な手順と、王道の2泊3日プランをお見せします。私が友人を初めて台湾に案内する時にも使う、いわば「おもてなしの鉄板コース」です。
最初にやるべきは「Googleマイマップ」へのプロットです
ここからは私の個人的なやり方ですが、計画で思考停止してしまった初心者の方には特に有効な方法です。まず、Instagramやブログで見つけた「行きたい場所」を、スマートフォンのGoogleマップアプリにある「マイマップ」機能を使って、地図上にすべてピンを立ててみてください。すると、行きたい場所が台北のどのエリアに集中しているか、一目瞭然になります。この「見える化」こそが、点在する情報を線で結ぶための第一歩になるんです。
時間 | 1日目:到着~レトロ可愛い西側エリア | 2日目:定番観光とキラキラ東側エリア | 3日目:朝活~帰国 |
---|---|---|---|
午前 | 桃園国際空港に到着 MRTで台北市内へ ホテルに荷物を預ける(中山駅周辺が便利です) | 鼎泰豊で絶品小籠包のブランチ(予約サイトKlook等での事前予約がおすすめ) 中正紀念堂で圧巻の衛兵交代式を見学 | ローカルな豆漿店で台湾式の朝ごはん 最後のお土産探しにスーパーマーケット(カルフールなど)へ |
午後 | パワースポット龍山寺で参拝 周辺の歴史的な街並み(剝皮寮)を散策 ホテルにチェックインして一休み | おしゃれな中山エリアで雑貨店やカフェ巡り パイナップルケーキの名店「The Nine」などでショッピング | ホテルで荷物を受け取る MRTやバスで桃園国際空港へ |
夜 | 活気あふれる饒河街観光夜市でB級グルメ食べ歩き (名物の胡椒餅は必食です) | 台北のランドマーク台北101の展望台から夜景を鑑賞 周辺の誠品書店やデパートを散策 | 帰国の途へ |
このプランを自分流に使いこなすコツ
このコースの目的は、地理的に近い場所をセットで巡り、無駄な移動時間をなくすことにあります。1日目は台北駅の西側(龍山寺・西門町エリア)、2日目は東側(中山・台北101エリア)に固めているのが分かるでしょうか。あなたのマイマップを見ながら、「このカフェは2日目の午後に中山エリアとセットで行けそうだな」というように、パズルのように当てはめていくのがおすすめです。
移動は基本的にMRT(地下鉄)が安くて正確ですが、駅から少し歩く場所へ行く際は、無理せずタクシー配車アプリの「Uber」を使いましょう。日本でアプリをダウンロードし、クレジットカードを登録しておけば、驚くほど簡単にタクシーが呼べます。料金も事前に確定するので安心感が違いますよ。
【Bタイプ向け】週末で行ける!弾丸1泊2日プラン
「休みは短いが、週末で台湾を味わい尽くしたい」そんな合理主義のあなたには、時間対効果を最大化する「タイムハック旅」が求められますね。これは単なる詰め込み旅行ではありません。無駄な時間と労力を徹底的に排除し、最小の投資で最大の満足を得るための、いわば「戦略的プランニング」です。金曜夜発・日曜帰国を想定した、究極の最適化プランをお見せしましょう。
弾丸旅行を成功させる「タイムブロッキング思考」
多忙なあなたが無駄を削ぎ落とすには、「タイムブロッキング」という考え方が有効です。これは、1日を「移動時間」「食事時間」「観光時間」といったブロックに分け、パズルのように組み立てていく思考法。成功の鍵は3つあります。
- 予約で時間を買う:言うまでもありませんが、これは鉄則です。台北101の展望台や人気レストランは、KKdayやKlookで必ず事前予約。特に鼎泰豊は、予約サイト経由だと待ち時間がほぼゼロになります。現地での待ち時間はコストでしかありません。これは体験への「投資」と考えるべきです。ちなみに、これらのサイトは10~15%割引になっていることも多く、金銭的なメリットもあります。
- 拠点を定め、行動エリアを絞る:あなたのプランでは、宿泊地は交通の便が良い「中山駅」周辺ですね。素晴らしい選択です。これを起点に、1日目は「中山・迪化街」、2日目は「信義・東区」と行動エリアを完全に分けます。エリアをまたぐ移動を極力なくすことが、時間のロスを防ぎます。
- タクシー配車アプリを使いこなす:前述の通り、Uberは必須です。MRTの駅まで歩く5分、電車を待つ3分、こういった細かい時間を節約するために、短距離でも迷わずUberを使いましょう。台湾のタクシー料金は日本よりかなり安く、データ上、初乗りは約70元(約320円)から。数百円で数十分の時間を買えるなら、安い投資だとは思いませんか。
時間 | 1日目(土曜):中山エリア基点で効率的に | 2日目(日曜):台北東側を攻めて帰国へ |
---|---|---|
午前 | (金曜夜に台北着、中山のホテル泊) 早起きして阜杭豆漿などの有名店で朝食 MRTで迪化街へ。乾物やカラスミをチェック | 早起きしてローカル朝市を散策 MRTで国父紀念館へ。衛兵交代式を見学 そのまま徒歩で松山文創園区へ |
午後 | 予約した鼎泰豊で小籠包ランチ 中山エリアに戻り、誠品生活南西店などを散策 ホテルで少し休憩(これが後のパフォーマンスを上げる) | 台北101へ(展望台は事前予約) 周辺のデパートでランチと最後のお土産探し 少し早めに空港へ |
夜 | 活気ある寧夏夜市でグルメを堪能 近くのマッサージ店で足の疲れを癒やす | 桃園国際空港から深夜便で帰国 |
ここからは私の個人的な見解ですが…
このプランから、あえて「九份」を外していることにお気づきでしょうか。もちろん九份は魅力的ですが、週末弾丸旅行で訪れるには移動時間が長すぎ、時間対効果が著しく低いと私は考えています。台北中心部から往復で最低でも3時間は見ておく必要があり、これは致命的な時間ロスです。その時間を台北市内の散策や、彼女さんとカフェでゆっくり過ごす時間に充てた方が、旅全体の満足度は確実に上がると、私自身の失敗経験からも断言できます。
【Cタイプ向け】古都と港町を巡る4泊5日周遊プラン
「台北はもう庭のようなもの。もっと台湾の素顔に触れたい」という探求派のあなたへ。その知的好奇心を満たす、古都・台南と港町・高雄を巡る旅の設計図を提案します。これは単なる観光ではありません。台湾の歴史の重なりや、現代のカルチャーが息づく様を体感する、まさに「暮らすような旅」です。計画の難易度は少し上がりますが、その分、得られるものは計り知れません。
周遊旅行を成功させる「3つの設計手順」
- 手順1:都市間の大動脈「HSR vs TRA」を制する:まず、都市間移動という旅の骨格を固めます。台北から台南・高雄への長距離移動は、結論から言うと台湾新幹線(HSR)が最適解です。料金は高いですが、その圧倒的な速さ(台北-左営(高雄)が最速約1.5時間)は、時間を有効に使いたい旅人にとって何物にも代えがたい価値があります。一方、台湾鉄道(TRA)は、台南-高雄間(約30分~1時間)のような近距離移動や、急がない旅で車窓の風景を楽しみたい場合に選択肢となります。デザイナーのあなたなら、あのローカルな駅の雰囲気も楽しめるかもしれません。HSRは、KKdayなどで外国人限定の割引切符(最大20%OFF)を事前購入するのが絶対にお得です。
- 手順2:各都市の「滞在日数」を配分する:次に、各都市の特色を理解し、滞在日数を決めます。「古都・台南」は、路地裏散策や歴史的建造物巡りが中心になるため、少なくとも丸2日は欲しいところ。一方、「港町・高雄」は、MRTが発達しており、アートスポットや港湾エリアを効率よく回れるので、1.5日でも十分楽しめます。あなたの興味がどちらに強いかで、この配分を調整してください。
- 手順3:都市内の「交通戦略」を立てる:最後に、各都市での足となる交通手段を決めます。これが重要で、台南にはMRTがありません。移動は基本的にバスかタクシーになります。バスは路線が複雑なため、私はUberやレンタルサイクル「T-Bike」の活用をおすすめします。一方、高雄はMRTが主要観光地をほぼ網羅しているので非常に動きやすい。この交通インフラの違いを理解しておくだけで、現地での動き方の解像度が全く変わってきます。
1日目 | 2日目 | 3日目 | 4日目 | 5日目 | |
---|---|---|---|---|---|
都市 | 台北 → 台南 | 台南 | 台南 → 高雄 | 高雄 | 高雄 → 帰国 |
午前 | 桃園空港着 HSRで台南へ ホテルに荷物を預ける | 安平古堡エリア散策 ガジュマルの木に覆われた安平樹屋の生命力に圧倒される | 台南のローカル朝食の定番「牛肉湯」を味わう TRAで高雄へ移動 ホテルに荷物を預ける | フェリーで旗津へ 海鮮料理のランチとサイクリングを楽しむ | 龍虎塔でパワーチャージ(2025年現在修復中ですが、周辺の蓮池潭は散策価値あり) お土産探し |
午後 | 日本統治時代のデパートをリノベした林百貨店で建築と雑貨を堪能 神農街のノスタルジックな路地裏を散策 | 赤崁樓で台南の歴史に触れる 路地裏の古い建物を改装したカフェで、自分だけの時間を持つ | アートの中心地駁二芸術特区を散策。倉庫リノベの好例で、デザインのインスピレーションを得る | 高雄市立美術館や、周辺の洗練されたカフェで過ごす 愛河クルーズで港町の夕景を楽しむ | ホテルで荷物を受け取る 高雄国際空港から帰国 |
夜 | 花園夜市(木・土・日開催)で巨大な夜市の熱気に触れる | 台南の食の神髄、担仔麺の名店や、海鮮粥などを味わう | 六合観光夜市または若者に人気の瑞豊夜市で食べ歩き | 高雄のランドマーク高雄85ビルを眺めながら、バーで一杯 | – |
リピーターの旅で、最も贅沢なこと
これも私の持論ですが、何度も訪れるような旅で一番贅沢なのは、もしかしたら「何もしない時間」をあえて計画に組み込むことかもしれません。台南の古い茶藝館でお茶の香りを楽しむ、高雄の港をただぼんやり眺める。そういった余白こそが、ガイドブックには載っていない、自分だけの台湾の記憶を深く刻んでくれるように感じます。恵美さんのようなクリエイティブな方であれば、きっとそうした時間から新しいインスピレーションを得られるのではないでしょうか。
これで完璧!あなたのタイプ別に最適化する情報リスト

モデルコースで旅の骨格が見えてきたら、次は計画に血肉を通わせていく段階です。ここからは、旅の満足度を左右する「予算・グルメ・お土産・アプリ」といった具体的な情報を、画一的なリストではなく、あなたの旅のスタイルに合わせてパーソナライズしていきます。一般論ではなく、「あなたにとっての正解」を見つけるための、具体的なヒント集だと思ってください。
予算はいくら?費用を項目別に解説
旅行の計画で一番現実的な話、それが予算ですね。よくある「節約プラン」「標準プラン」といった分け方では、自分の旅に合っているのか分かりにくいものです。ここでは、あなたのタイプ別に、よりリアルな費用の考え方をお話しします。
- Aタイプ(初心者)のあなたへ:
「せっかくの旅行、我慢ばかりはしたくない!」という気持ち、よく分かります。航空券やホテル代を除いて、現地で使うお金として3泊4日で3~4万円ほど見ておくと、カフェ巡りや夜市グルメ、可愛い雑貨の買い物まで、心置きなく楽しめるはずです。私の経験上、トータルで8万円~10万円が、満足度と予算のバランスが取れた一つの目安になる感じがします。 - Bタイプ(効率重視)のあなたへ:
あなたの場合は「お金で時間を買う」という発想が重要です。例えば、MRT(地下鉄)を待つ代わりにUberを使ったり、行列のできる店を避けて予約サイトを活用したり。こういった「時間への投資」を含めると、航空券・ホテル代を除いた現地費用は4万円前後見ておくと快適です。LCCと中価格帯の機能的なホテルを選べば、総額は9万円~11万円あたりに収まるでしょう。これは浪費ではなく、限られた時間で満足度を最大化するための戦略的コストですね。 - Cタイプ(リピーター)のあなたへ:
台北以外の都市へ足を延ばすあなたの旅では、最大の追加コストは都市間の交通費です。例えば、台北から高雄までの台湾新幹線(HSR)の往復料金は、正規価格で約3,000元(約14,000円)かかります。これに加えて、地方都市ならではの特別な体験(茶藝館での本格的なお茶や、作家ものの器の購入など)を考慮すると、現地費用は5万円以上は見ておくと安心です。総額では12万円~が、ゆとりを持った周遊旅行の一つの目安になるかと思います。
これだけは食べたい!必食グルメ7選
台湾グルメは星の数ほどありますが、誰もが同じものを求めるわけではありません。ここでは、あなたのタイプに合わせて、「絶対に食べるべき」と私が考えるグルメを厳選してご紹介します。自分の心と胃袋に正直に、お店を選んでみてください。
【Aタイプ:初心者】“映え”と“王道”を両立する鉄板グルメ
- 小籠包:やはり外せませんね。有名店「鼎泰豊」は、味はもちろん、サービスの質も高く、初めての方には安心感があります。テーブルに蒸籠が並んだ光景は、間違いなく旅のハイライトになりますよ。
- 芒果雪花冰(マンゴーかき氷):旬の時期であれば、これは必食です。ミルクを削ったふわふわの氷と、山盛りのマンゴー。見た目のインパクトと、口の中でとろける甘さは、最高の「映え」と思い出を約束してくれます。
- 珍珠奶茶(タピオカミルクティー):タピオカ発祥の地で、本場の味を体験しましょう。お茶の香りの豊かさが日本とはひと味違います。可愛いカップのデザインのお店も多いので、街歩きのお供にぜひ。
【Bタイプ:効率重視】“タイパ”最強の即戦力グルメ
- 胡椒餅:夜市の定番ですが、テイクアウトして食べ歩ける手軽さが魅力です。窯で焼き上げるアツアツを数分で手に入れ、熱気を帯びた街を歩きながら頬張る。これぞタイムパフォーマンスに優れたグルメ体験です。
- 魯肉飯:注文して1分もかからずに出てくる、究極のファストフードでありながら、奥深い味わいのソウルフード。小腹が空いた時に、200円足らずで数十分の満足感を得られる、まさに合理主義のあなたのためのメニューかもしれません。
- 牛肉麺:有名店は行列が必至ですが、少し路地に入れば、地元の人で賑わう名店が隠れています。Googleマップのレビューを参考に、回転が速そうで評価の高い店を狙うのが、あなたのやり方でしょう。
【Cタイプ:リピーター】その土地の“物語”を味わうグルメ
- 牛肉湯(台南):新鮮な生の牛肉に、熱々の牛骨スープをかけて火を通す、台南ならではの朝食です。この一杯を味わうためだけに早起きする価値があります。台北では決して味わえない、地方旅の醍醐味ですね。
- 担仔麺(台南):エビで出汁を取ったスープと、肉そぼろが特徴の、台南発祥の麺料理。小ぶりなサイズなので、色々なものを少しずつ食べたいあなたにぴったりです。発祥の店「度小月」で、その歴史に思いを馳せるのも一興です。
- 海鮮料理(高雄):港町・高雄に来たなら、新鮮な海鮮は外せません。特に、フェリーで渡る旗津(チージン)の海産物店で、自分で魚介を選んで調理してもらうスタイルは、忘れられない体験になるはずです。
定番から最新まで!マストバイ土産5選
お土産選びも、旅の個性が表れる瞬間です。「誰に」「何を伝えたいか」を考えると、選ぶものが変わってきます。ここでも、あなたのタイプに合わせたお土産の選び方を提案します。
【Aタイプ:初心者】“可愛い”と“間違いない”を贈る
- フェイスマスク:「我的美麗日記(私のきれい日記)」など、ドラッグストアで買えるシートマスクは、パッケージも可愛く、種類も豊富。同僚や友人への「ばらまき土産」として、これ以上なく優秀です。
- パイナップルケーキ:定番ですが、最近はパッケージデザインに凝ったお洒落なものが沢山あります。「サニーヒルズ」のような有名ブランドは、誰に渡しても喜ばれる安心感がありますね。
- 漁師網バッグ(茄芷袋):レトロでカラフルなナイロン製のバッグ。軽くて丈夫で、何より見た目が可愛い。自分用にも、センスの良い友人へのお土産にもぴったりです。
【Bタイプ:効率重視】“質の良さ”と“ストーリー”を贈る
- 台湾茶:品質の高い凍頂烏龍茶や東方美人茶は、目上の方や大切な取引先へのお土産としても最適です。空港やデパートでも質の良いものが手に入りますから、最終日にまとめて買うという効率的な動き方も可能です。
- カラスミ:台北の問屋街・迪化街には、質の良いカラスミを扱う老舗が並びます。少し値は張りますが、お酒好きな方へのギフトとして、これほど喜ばれるものも少ないでしょう。真空パックで日持ちするのも、多忙なあなたには嬉しいポイントです。
【Cタイプ:リピーター】“自分だけの発見”を贈る
- 茶器・食器類:鶯歌の陶器街や、台南の路地裏にあるセレクトショップで、作家ものの茶器や器を探すのはいかがでしょうか。自分の審美眼で選んだ一品は、旅の記憶を雄弁に物語ってくれます。
- リノベーション建築のグッズ:台中の「宮原眼科」や台南の「林百貨店」など、古い建物をリノベーションした施設のミュージアムショップには、その建物や歴史をモチーフにした、デザイン性の高いオリジナルグッズがあります。デザイナーのあなたの心に響くものが見つかるはずです。
- ローカル調味料:迪化街で手に入る豆板醤や、地方のスーパーで見つけたユニークなスパイスなど。料理好きな友人や、自分自身の食卓を豊かにしてくれるお土産は、まさに「暮らすような旅」の証です。
必須アプリと交通カード「悠遊卡」
最後に、現代の台湾旅行を何倍も快適にするツールについてお話しします。色々ありますが、まず結論から。交通ICカードの「悠遊卡(EasyCard)」だけは、全タイプ共通で、何があっても台湾到着後すぐに手に入れてください。これはもう、旅のインフラです。
【全タイプ共通の神器】悠遊卡(EasyCard)
日本のSuicaのようなものですが、利用範囲の広さはそれ以上かもしれません。MRT、バス、コンビニ、自販機、ドラッグストア…小銭を出す手間がなくなるだけで、旅のストレスは驚くほど軽減されます。運賃割引のメリットも大きい。空港やコンビニで簡単に買えますので、これを買わずに旅を始めるのは、正直なところ、縛りプレイに近いです。私自身、忘れてしまった日は本当に不便で後悔しました。
【タイプ別】入れておくべきスマートフォンアプリ
悠遊卡という土台の上に、あなたの旅をさらに最適化するアプリを追加しましょう。
Aタイプ(初心者)に:
- Google マップ:基本中の基本ですが、行きたい場所を事前にピン留めしておく「マイマップ」機能が、あなたの旅の羅針盤になります。
- Google 翻訳:特にメニューが分からないローカル食堂で、カメラをかざすだけで翻訳してくれる機能は、一歩踏み出す勇気をくれます。
- Instagram:言わずもがなですが、リアルタイムで「#台湾カフェ」などを検索すると、ガイドブックに載っていない新しい発見があったりします。
Bタイプ(効率重視)に:
- Uber:前述の通り、「時は金なり」を実践するための必須アプリ。日本でクレカ登録まで済ませておきましょう。
- KKday / Klook:チケットやレストランを事前予約し、行列という無駄な時間を徹底的に排除するための戦略的ツールです。
- Currency:シンプルな通貨計算アプリ。多忙な中で、瞬時に日本円での価値を把握するのに役立ちます。
Cタイプ(リピーター)に:
- 台湾公車通 (Taiwan Bus):MRTのない台南をバスで巡るなら、このアプリがないと話になりません。バスのリアルタイム位置情報が分かるので、計画の精度が格段に上がります。
- Accupass:台湾のイベントプラットフォーム。週末に開催されるデザインマーケットや、小規模な展覧会の情報が見つかることがあります。あなたの知的好奇心を満たす、思いがけない出会いがあるかもしれません。
初めてでも安心!台湾旅行の計画でよくあるQ&A

ここまで、あなたのタイプに合わせた旅の作り方(メソッド)と、具体的なプランニングについてお話ししてきました。基本的な流れは掴んでいただけたかと思います。ただ、おそらくあなたの頭の中には、さらに一歩踏み込んだ「もっと良い旅にするには?」「他の人はどうしてるんだろう?」といった、新たな疑問が生まれているのではないでしょうか。ここでは、よくある質問という形を借りて、あなたの旅の「解像度」をさらに上げるための、少しだけ専門的な視点や、私が大切にしている旅の哲学についてお話ししたいと思います。
Q1. 旅行の計画は何から始めればいい?
A. 「航空券とホテルの予約から」というのは旅の基本ですが、ここではその「予約の前」に行うべき、旅の質を決定づける情報収集について、あなたのタイプ別に解説します。
旅の計画は、情報の質で決まると言っても過言ではありません。あなたのタイプによって、最適な情報の見つけ方は少し異なります。
- Aタイプ(初心者)のあなたへ:
Instagramで「#台湾女子旅」と検索した後、ぜひもう一歩だけ踏み込んでみてください。例えば、「#中山カフェ」や「#迪化街雑貨」のように、「エリア名+目的」で検索するんです。すると、漠然とした情報が、具体的な「火曜の午後は中山エリアでカフェ巡り」という計画に落とし込める、精度の高い情報に変わります。この一手間が、あなたの「やりたいことリスト」を、実現可能な旅程に変える魔法になりますよ。 - Bタイプ(効率重視)のあなたへ:
あなたが見るべきは、Googleマップのレビューに書かれた「キーワード」です。例えばレストランのレビューで、「回転が速い」「予約なしでもすぐ入れた」といった言葉は、あなたの計画にとってポジティブな情報です。逆に「行列必至」「提供が遅い」といった記述は、避けるべきリスクを示唆しています。このように、他の旅行者の時間に関する体験談をフィルタリングすることで、計画のタイムパフォーマンスを事前に計測できるわけです。 - Cタイプ(リピーター)のあなたへ:
もし専門家がリピーター向けの情報を探すなら、旅行メディアやブログの「先」を見るでしょう。例えば、台南の若手デザイナーが運営するギャラリーや、高雄のアートスタジオのSNSを直接フォローしてみる。すると、旅行者向けではない、現地のクリエイターに向けたリアルなイベント情報や、まだ誰にも知られていない新しいお店の情報に触れることができます。これは、旅の発見を根こそぎ自分だけのものにしたい、あなたのような探求派にこそ試してほしい方法です。
Q2. ツアーと個人手配、どっちがおすすめ?
A. この記事をここまで読んでくださっているあなたは、おそらく「個人手配」に魅力を感じているはず。ここでは、その個人手配の価値を最大化する、私の個人的な思考法をお伝えします。
個人手配の最大の魅力は「自由」ですが、多くの人がその自由を使いこなせず、結局ガイドブックのモデルコースをなぞるだけの、不自由な個人手配になってしまいがちです。これは本当にもったいない。
ここからは私の個人的な見解ですが、旅の計画は「線」で考えるのではなく、「点とハブ」で考えると、驚くほど自由になれます。どういうことかと言うと、「1日目はA→B→C」とガチガチに決めるのではなく、「今いるホテル(ハブ)から、今日の天気と気分で、A、B、Cのどれかに行こう」と考えるのです。いくつかの魅力的な「点(行きたい場所)」を用意しておき、その日の気分という変数で、行き先を決める。これこそ個人手配の醍醐味ではないでしょうか。
実際に私も、午後に九份へ向かう予定だった日に突然の豪雨に見舞われたことがあります。もしツアーだったら雨の中を強行軍だったでしょう。しかし個人手配だったので、『点とハブ』の考え方ですぐにプランを変更。『ハブ』であるホテルから近い『点』の候補だった『松山文創園区』という屋内施設でのんびり過ごすことに切り替えました。結果的に、そこでしか出会えない若手デザイナーの展示を見ることができ、旅の満足度はむしろ上がった経験があります。
この考え方なら、突然の雨に降られても、「じゃあ、屋外のBはやめて、屋内の美術館Aに行こう」と柔軟に切り替えられます。計画通りに進まないことを楽しむ余裕が生まれると、旅はもっと豊かになります。ぜひ、あなたの旅にも「余白」という名の贅沢を取り入れてみてください。
Q3. 旅行に最適なベストシーズンはいつ?
A. 気候だけで言えば「秋(10月~11月)」がベストですが、「あなたの旅の目的」を軸に考えると、ベストシーズンは一つではありません。
気候データだけでは見えてこない、旅の目的と季節のマッチングについてお話しします。
- 「最高の体験」が目的なら、あえて夏(6~9月)を選ぶ
確かに夏の台湾は猛烈に暑く、台風のリスクもあります。しかし、トロピカルフルーツの王様であるマンゴーが最も美味しくなるのは、間違いなくこの季節です。炎天下で汗だくになった後に食べる、キンキンに冷えたマンゴーかき氷の味は、他の季節では決して味わえません。最高の体験には、時として最高の舞台装置が必要だということです。 - 「コストパフォーマンス」が目的なら、春(3~5月)と秋(10~11月)
これはBタイプの誠さんのような方に向けた視点ですが、いわゆるショルダーシーズンは、気候が安定している上に、航空券の価格が夏休みや年末年始に比べて落ち着いています。気候的な快適さと経済的な合理性の両方を高いレベルで満たす、最も賢い選択と言えるかもしれません。 - 「文化の神髄」が目的なら、冬(12~2月)の旧正月を狙う
多くのガイドブックでは、旧正月(1月下旬~2月上旬)は店が閉まり、交通も混雑するため避けるべきと書かれています。しかし、もしあなたが台湾の文化の深層に触れたいCタイプの恵美さんのような旅人であれば、あえてこの時期を狙うという逆張りの発想もあります。街から観光客が消え、家族で新年を祝う台湾の「素顔」に触れることができる、唯一無二の期間だからです。これは、文化人類学者がフィールドワークで特定の日を狙うのに似ていますね。
Q4. 知らないと損する!初心者の失敗談
A. ここまで様々なメソッドをお伝えしてきましたが、最後に、初心者のあなたが安心して旅立てるよう、私の数々の失敗から生まれた「お守りリスト」を授けたいと思います。
旅慣れた今でこそ笑い話ですが、当時は本当に肝を冷やした、私のリアルな失敗談です。特にAタイプの莉子さんのように、初めての海外旅行に不安を感じているあなたにこそ、読んでほしい内容です。
私の失敗から生まれた「旅のお守りリスト」
- 「悠遊卡の残高は、常に200元以上を死守せよ」
帰国時、空港へ向かうMRTの改札で残高不足になった時の、あの焦りと気まずさ…。後ろに並ぶ人の視線が今でも忘れられません。コンビニでも気軽にチャージできるので、残高が200元(約920円)を切ったら、こまめに入金する癖をつけましょう。 - 「夜市へは、千元札一枚を握りしめて向かえ」
美味しそうな匂いと活気に誘われ、夢中で食べ歩いていたら現金が尽きたことがあります。夜市は基本的に現金決済です。ATMを探してあの熱気の中を彷徨うのは本当につらい。夜市に行く前は、最低でも1,000元(約4,600円)は現金で用意しておくことを強くおすすめします。 - 「羽織るものは、命綱だと思え」
夏の台湾で、屋外の暑さと屋内の強烈な冷房との温度差にやられて、ひどい頭痛に悩まされた経験があります。特にデパートやMRTの冷房は容赦ありません。薄手のカーディガンやシャツを一枚バッグに忍ばせておくだけで、体調不良という最悪のリスクを回避できます。 - 「苦手な香りからは、逃げるが勝ち」
好奇心から挑戦した臭豆腐。一口でギブアップしたあの衝撃は、今でも鮮明です。旅には勇気も必要ですが、自分の苦手なものから、潔く距離を置く勇気も同じくらい大切です(笑)。無理はせず、自分の心が喜ぶものを素直に選んでください。
ここに挙げたのは、少し準備をすれば誰でも防げる失敗ばかりです。私のささやかな失敗談が、あなたの素晴らしい旅を守る「お守り」になれば、これほど嬉しいことはありません。
持ち物から基本情報まで|台湾旅行の準備と注意点

さて、旅の計画が具体的に固まったら、最後は出発に向けた最終準備です。ここでは、私がいつも使っている持ち物チェックリストや、意外と知らない台湾の基本情報など、渡航前に必ず確認しておきたい事柄をまとめました。
この記事の項目
【決定版】台湾旅行の持ち物チェックリスト

「あ、あれを忘れた!」と現地で後悔しないように、持ち物はリストを使って機械的に確認するのが一番確実です。ここでは、必須のものから、あると便利なものまでを一覧にしました。ぜひ、荷造りの際の参考にしてください。
カテゴリ | 持ち物 | 備考 |
---|---|---|
貴重品・書類 | パスポート | 残存有効期間が滞在予定日数以上必要です。顔写真ページのコピーも一部持っておくと万が一の時に安心。 |
航空券(eチケット) | スマホに保存するだけでなく、念のため印刷したものも一部持っていくと安心感が増します。 | |
現金(日本円・台湾ドル) | 台湾ドルは現地空港での両替が一般的にレートが良いです。少額の日本円も持っておくと帰国時に便利。 | |
クレジットカード | VISAかMastercardが1枚あると盤石です。JCBも使える場所が増えています。海外キャッシング機能の有無も確認を。 | |
海外旅行保険証 | 万が一の病気や盗難に備えて必ず加入しましょう。クレジットカード付帯の保険を使う場合も、適用条件を要確認。 | |
電子機器 | スマートフォン | もはや説明不要の必須アイテム。 |
モバイルバッテリー | 地図アプリや写真撮影は電池消費が激しいです。10000mAh以上の大容量のものが1つあると安心感が違います。 | |
変換プラグ・変圧器 | 台湾のプラグは日本と同じAタイプ、電圧は110V。日本の電化製品は基本的にそのまま使えますが、念のためお使いの製品の対応電圧を確認してください。 | |
ポケットWi-Fi / SIMカード | 常にネットに接続できる環境は、もはや生命線。日本で事前にレンタル・購入しておくのがおすすめです。 | |
カメラ | 大切な思い出を記録するために。予備のSDカードもあると万全です。 | |
衣類・日用品 | 着替え | 滞在日数分。夏場は汗をかくので多めに。乾きやすい素材が便利です。 |
羽織もの | 前述の通り、機内や室内の強すぎる冷房対策に必須です。季節を問わず持っていきましょう。 | |
常備薬・衛生用品 | 胃腸薬や鎮痛剤、絆創膏など、普段使い慣れたものを持参するのが一番。ウェットティッシュもあると非常に便利。 | |
雨具 | 台湾は天気が変わりやすいです。軽量な折りたたみ傘は常にカバンに入れておきましょう。 | |
あると便利 | エコバッグ | 台湾ではレジ袋が有料の場合が多いです。お土産が増えた時にも大活躍します。 |
ボールペン | 飛行機内で書く入国カードの記入時に必要です。客室乗務員に借りることもできますが、自前であるとスムーズ。 | |
サンダル | ホテル室内や、ちょっとコンビニまで、という時にあると本当に楽です。 |
私がいちばん「持ってきて良かった」と毎回思うのは、やはりモバイルバッテリーとエコバッグですね。この2つは使用頻度が非常に高いです。逆に、変圧器はここ10年くらい使った記憶がありません。最近のスマホやカメラの充電器は、海外の電圧にそのまま対応しているものがほとんどですからね。
意外と知らない?渡航前に知りたい台湾の基本情報

旅行をより深く、そしてスムーズに楽しむために、渡航先の基本的な情報を頭に入れておくことはとても大切です。ここでは、台湾の基本情報を簡潔にまとめました。いわば、旅の基礎知識ですね。
項目 | 内容 |
---|---|
公用語 | 中国語(北京語)が標準語です。ホテルや観光地では簡単な英語や、場所によっては日本語が通じることも多いです。 |
通貨 | ニュー台湾ドル(NT$、TWD)。レートは為替によりますが、大まかに1TWD ≒ 4.5~5円前後と覚えておくと計算しやすいです。(2025年時点の目安) |
時差 | 日本より1時間遅れています。日本の午前9時が、台湾の午前8時です。時差ボケの心配はほぼありません。 |
電圧・プラグ | 電圧は110V、周波数は60Hz。プラグは日本と同じAタイプなので、変換プラグは不要です。 |
飲料水 | 水道水はそのまま飲むのは避けた方が無難です。コンビニやスーパーでミネラルウォーターを購入するのが一般的です。 |
チップ | 基本的にチップの習慣はありません。特別なサービスを受けて感謝を示したい場合は別ですが、必須ではありません。 |
台湾旅行の観光ビザは不要って本当?

A. はい、本当です。日本のパスポートを所持している場合、90日以内の観光目的での滞在であれば、ビザ(査証)は不要です。
これは本当にありがたいことですよね。事前の面倒な申請手続きなしに、思い立ったら比較的すぐに旅行の計画を立てられるのは、台湾が旅行先として人気な理由の一つだと思います。
ただし、注意点が2つあります。
- パスポートの残存有効期間:台湾に入国する時点で、滞在予定日数以上の残存有効期間があるパスポートが必要です。ギリギリだと入国審査で指摘される可能性もゼロではないので、有効期間には十分に余裕があるか、出発前に必ず確認してください。
- 往復の航空券の所持:台湾から出国するための、予約済みの航空券(または乗船券)を所持していることが条件となります。入国審査で提示を求められることは稀ですが、ルールとして定められています。
これらの条件は、国際情勢などによって変更される可能性もゼロではありません。旅行前には、念のため外務省の海外安全ホームページや、台北駐日経済文化代表処の公式サイトで最新の情報を確認することをおすすめします。
総まとめ|最高の台湾旅行の計画の立て方

最後に、この記事の要点をリスト形式でまとめます。最高の台湾旅行を実現するための、最終チェックリストとしてご活用ください。
【計画の心構え】
- 台湾旅行の計画はまず自分の旅のタイプを知ることから始める
- 初心者か効率派か探求派か、旅の軸を決めると計画が立てやすい
- 自由な旅が好きなら個人手配、不安が勝るならツアーという選択肢
- 私の失敗談を教訓に同じ轍を踏まないように準備する
【具体的な計画ステップ】
- 初心者には台北市内を中心とした2泊3日の王道コースがおすすめ
- 弾丸旅行は事前予約と時間管理の思考法が成功のカギ
- リピーターなら台北を飛び出し台南や高雄への周遊旅行に挑戦
- 旅の予算は航空券やホテル、食事のスタイルで大きく変わる
- LCCやゲストハウスを活用すれば費用を抑えることが可能
- 小籠包や魯肉飯など必食グルメは事前にリストアップしておく
- お土産は定番のパイナップルケーキから気の利いた雑貨まで幅広い
- 計画の具体的な第一歩は航空券とホテルの予約から
【準備と注意点】
- 交通系ICカード「悠遊卡」は台湾に着いたら真っ先に手に入れるべき
- Googleマップや翻訳アプリはスマホに入れておくと非常に便利
- 旅行のベストシーズンは気候が穏やかな春と秋
- 夏の暑さと台風、冬の意外な寒さには注意が必要
- 持ち物リストで忘れ物がないか出発前に最終チェック
- 90日以内の観光なら日本のパスポートでビザは不要
この記事が、あなたの台湾旅行計画の羅針盤となれば幸いです。さあ、まずはGoogleマップを開いて、気になる場所に最初のピンを立てることから、あなただけの最高の旅を始めてみませんか?