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台湾航空券を安く買う方法|2025年版・プロの3箇条

今回は、多くの人が気になる「台湾旅行の航空券を安く買う方法」について、私の経験を余すところなくお話ししようと思います。台湾は手軽に行ける人気の旅行先ですが、どうせなら航空券は賢く節約したいですよね。台湾旅行では、航空券だけでなくホテル予約のコツも重要になってきます。数ある航空券比較サイトの中からおすすめのものをどう選ぶか、迷う方も多いのではないでしょうか。この記事を読めば、そんな悩みがスッキリ解決しますよ。
記事のポイント
- 台湾旅行が最も安くなる具体的な時期が分かる
- LCCと大手航空会社それぞれのメリット・デメリットを理解できる
- 目的別に最適な航空券の購入戦略が身につく
- 航空券以外にも旅費を節約する実践的なコツが学べる
【知識編】台湾航空券を安く買う方法の必須3箇条

まずは基本となる知識から押さえていきましょう。ここを知っているだけで、航空券の探し方がガラッと変わるはずです。私がいつも意識している3つのポイントを解説しますね。
このセクションで解説する内容
①台湾旅行が最も安くなる時期はいつ?【2025年最新】

台湾旅行の航空券を賢く手に入れる上で、まず理解すべき最も重要な要素が「渡航時期」です。なぜなら、航空券の価格は株式市場のように、需要と供給のバランスで常に変動しているからですね。
結論から言えば、航空券が最も安くなるのは、多くの人が旅行をしない、いわゆる「オフシーズン」になります。私自身の経験や長年の価格データを見ていても、これは間違いありません。
2025年で具体的に狙い目となるのは、主に以下の4つの期間でしょう。
- 1月中旬〜1月下旬:お正月の繁忙期が終わり、台湾の旧正月(春節)が始まる前までの静かな期間。
- 4月中旬〜4月下旬:春休みが終わり、ゴールデンウィークの喧騒が始まる直前の、気候的にも過ごしやすい時期。
- 5月中旬〜6月:ゴールデンウィーク明けの価格が落ち着くタイミング。台湾は梅雨に入りますが、日本のそれとは少し趣が異なります。
- 10月〜11月:夏休みとシルバーウィークが終わり、年末を迎える前の安定した期間。気候も良く、個人的にはベストシーズンの一つだと感じています。
これらのオフシーズンであれば、大手航空会社(FSC)でも往復3万円台から5万円程度、LCCならセール価格で往復2万円を切るチケットを見つけることも十分に可能です。観光客も比較的少ないため、有名な観光地でもゆったりと自分のペースで楽しめるという、価格以上のメリットも享受できるでしょう。
特に、大学生のように日程の融通が利く方であれば、このオフシーズンを狙うのが最も賢い戦略と言えます。
逆に、絶対に避けるべきなのは、年末年始(12月下旬〜1月上旬)、ゴールデンウィーク、お盆休み、そして台湾現地の祝日(特に2025年の春節は1月28日〜2月2日頃、中秋節は10月6日)と重なる期間です。これらの最繁忙期には、需要が一気に跳ね上がるため、普段は3万円台の航空券が10万円以上に高騰することも珍しくありません。会社員のように、どうしてもこの時期にしか休暇が取れない場合は、全く異なる戦略が必要になるため、後ほど詳しく解説しますね。
ちなみに、5月下旬から6月の梅雨時期についてですが、私も一度この時期に訪れたことがあります。一日中雨が降り続くというよりは、一時的に激しいスコールが降っては、カラッと晴れ上がる感じでした。その雨宿りの時間にカフェで一息つくのも、また旅の味わい深い思い出になったりしますよ。

まぁ、正直なところ、年間を通して最安値を叩き出すのは、不定期に開催されるLCCの「突発的なセール」だったりします。ただ、それは運の要素も強く、誰もが狙えるわけではありません。ですから、まずは「どの時期が安くなる傾向にあるのか」という大きな相場観を掴むことが、高値掴みを避けるための、そして賢い旅を実現するための確実な第一歩になるんです。
②LCCと大手航空会社、台湾旅行での違いを徹底比較


さて、航空券を探し始めると必ず直面するのが、「LCCと大手航空会社(FSC)、結局どっちがいいの?」という問題ですよね。これは台湾路線に限った話ではありませんが、選択肢が豊富なだけに、多くの方が頭を悩ませるポイントだと思います。
私なりの結論を先に言ってしまうと、これは単純な価格比較で決めるべきではありません。「あなたの旅の価値観やスタイルに、どちらが合っているか」という視点で選ぶことが、後悔しないための何よりの秘訣です。
特に、ご家族での旅行を計画されている方のような場合は、表示価格の安さだけでLCCに飛びつくと、「安物買いの銭失い」になりかねないケースもあるので、少し立ち止まって考えてみましょう。
まずは、両者の根本的な違いを比較表で見ていきます。ただのスペック比較ではなく、私が実体験で感じた「専門家としての視点」も加えてみました。
項目 | LCC(格安航空会社) | 大手航空会社(FSC) |
---|---|---|
基本的な考え方 | 「移動」という機能を提供。 快適さや利便性は有料オプション。 | 「快適な空の旅」という体験を提供。 各種サービスが含まれている。 |
受託手荷物 | 【有料】1個20kgで片道3,500円〜5,000円程度が目安。 予約後に追加すると割高になることも。 | 【無料】23kgを1〜2個まで無料の場合が多い。 お土産が増えても安心。 |
座席指定 | 【有料】1席あたり片道1,000円〜2,500円程度が目安。 指定しないと席が離れる可能性大。 | 【無料】無料で指定できる範囲が広い。 家族やカップルでも安心。 |
機内食・ドリンク | 【有料】水一杯から有料。 事前に予約した方が安い場合も。 | 【無料】温かい食事やアルコールも楽しめる。 旅の楽しみの一つになる。 |
遅延・欠航時の対応 | 【限定的】振替は自社便が基本。欠航時は返金のみで、代替便は自己手配になることも。 | 【手厚い】他社便への振替や、遅延時の食事提供、宿泊補償など手厚いサポートが期待できる。 |
使用空港 | 【桃園空港が中心】市内までバスで約1時間。 LCC専用ターミナルは簡素な場合も。 | 【桃園・松山空港】特に松山空港は市内中心部にあり、移動時間と交通費を大幅に節約できる。 |



こうして見ると、LCCは基本料金を極限まで下げて、必要なものを自分で選んで足していく「DIYプラン」のようなもの。一方、大手航空会社は、手荷物から食事、万が一の補償まで含まれた「オールインクルーシブのパッケージ」という感じがしますね。
例えば、大学生のように、身軽な一人旅で、価格を何よりも重視するならLCCは最高の選択肢です。荷物を機内持ち込みサイズに収めれば、オプション料金はほぼかかりませんからね。浮いたお金で小籠包をたくさん食べる、なんていうのも素晴らしい旅の形だと思います。
一方で、会社の休暇を利用する方のように日程が固定されている場合や、ご家族で旅行される場合は、少し視点を変える必要があります。
LCCの「隠れコスト」を見極め、本当の総額で比較する
LCCを選ぶ際に最も重要なのが、この「隠れコスト」を事前に計算に入れることです。特に家族旅行では、この計算を怠ると、空港で想定外の出費に見舞われることになります。
例えば、ご家族(4名)で、スーツケース2つ(各20kg)を預け、全員が隣同士の席を確保するとしましょう。航空会社にもよりますが、片道あたり「手荷物代(約4,000円×2個) + 座席指定代(約1,500円×4席)」で、約14,0
③台湾旅行の航空券比較サイトおすすめ3選と裏ワザ


さて、旅の方向性が見えてきたら、いよいよ具体的な航空券探しです。ここでは、私が長年頼りにしている3つの比較サイトを紹介します。ただ、大切なのは、これらのサイトを単に眺めるのではなく、「プロのように使いこなす」こと。そうすることで、大学生のような情報感度の高い方でも、きっと新たな発見があるはずです。
これからお話しするのは、それぞれのサイトの真価を引き出すための、少し踏み込んだ「裏ワザ」になります。
Skyscanner(スカイスキャナー)- 全体像を掴むための最強ツール
言わずと知れた比較サイトの王道ですが、多くの人はその機能の半分も使いこなせていない、と私は感じています。スカイスキャナーの真骨頂は、検索の「曖昧さ」を許容してくれる、その懐の深さにあります。
【裏ワザ①】空港をハックする「マルチエアポート検索」
例えば、東京から台湾へ行く場合、多くの人は出発地を「成田」や「羽田」に固定してしまいます。しかし、私であれば、出発地の欄に「東京(すべての空港)」と入力します。こうすることで、実はLCCが格安便を飛ばしている「茨城空港」発の便なども含め、システムが自動で最安の組み合わせを提示してくれるのです。目的地も同様に「台北(すべての空港)」や、いっそ「台湾」と国単位で指定することで、思いもよらなかったお得なルートが見つかることがありますよ。
【裏ワザ②】「月検索」で価格のクセを見抜く
日程を決め打ちせず、「10月中」や「最も安い月」で検索できるのはご存知かもしれません。プロはここからさらに一歩踏み込みます。まず「最も安い月」で検索して、年間の価格の波を把握する。その上で、狙っている月のカレンダー表示に切り替え、曜日ごとの価格の「クセ」を読み解くのです。「火曜出発は安いけど、水曜帰りは高いな」といった傾向が見えてくると、最安値ハンティングは格段に面白くなります。
Googleフライト – 最適な日程を「発見」する分析ツール
Googleフライトの魅力は、その圧倒的なスピードと、価格変動を可視化する優れたインターフェースにあります。これは単なる検索サイトではなく、価格を「分析」するためのツールだと私は考えています。
【裏ワザ①】「価格グラフ」で最適な滞在日数を見つける
「価格グラフ」機能は、単に安い日を探すだけではもったいない。例えば5日間の旅行を計画しているなら、グラフの画面で滞在日数を「4日」「5日」「6日」と切り替えてみてください。すると、週末を挟む5日間よりも、平日にかかる6日間の方が航空券が安い、といった逆転現象が見つかることがあります。これは、あなたの旅程計画そのものを最適化してくれる、非常に強力な機能です。
【裏ワザ②】最強の組み合わせを炙り出す「日付グリッド」
カレンダー表示から一歩進んで、「日付グリッド」という機能を使ってみてください。これは縦軸に出発日、横軸に帰国日が並んだマトリクス形式の料金表で、全ての組み合わせの価格が一目瞭然になります。これを使えば、往復の最安値の組み合わせを「探す」という手間から解放され、ただ「見つける」だけでよくなるんです。
Trip.com(トリップドットコム) – 最後のダメ押しチェック
Trip.comは、他のサイトとは少し毛色が違い、最終確認で使うのが私のやり方です。その強みは、サイト独自の割引や、ゲリラ的に配布されるクーポンにあります。



私の思考フローをまとめると、こんな感じです。
①【偵察】Skyscanner:まずは「マルチエアポート検索」と「月検索」で、どの空港から、どの時期に飛ぶのが安いのか、全体像を把握します。
②【特定】Googleフライト:偵察で得た情報をもとに、「価格グラフ」と「日付グリッド」を駆使して、出発日と帰国日のベストな組み合わせをピンポイントで特定。
③【最終確認】Trip.com:特定した便名と日付で、限定クーポンなどがないか最後のダメ押しチェックを行う。
面倒に感じるかもしれませんが、この一連の作業が、ありふれた情報から一歩抜け出し、「自分だけの最安値」に辿り着くための、確実なプロセスなんです。
【実践編】タイプ別!台湾航空券の最強購入戦略


ここからは、あなたの旅のスタイルに合わせた、より具体的な購入戦略を紹介します。「安さ最優先!」「日程は絶対に変えられない」「家族みんなで快適に」など、それぞれの目的に応じたベストな方法を見つけてください。
このセクションで解説する内容
【最安値追求派】LCCセール攻略と高度な検索テクニック


大学生のように、日程を柔軟に調整でき、とにかく1円でも安く台湾へ行きたい!という情熱をお持ちなら、狙うべきはLCCのセール一択です。これは、もはや「航空券を買う」というより「最安値という獲物をハントする」ゲームに近いかもしれません。
そして、このゲームに勝つための鉄則は「準備8割、本番2割」。その準備とは、メルマガ登録のような基本的なことだけではありません。各航空会社の「セールのクセ」を読み解き、開催時期を予測し、ライバルよりも先に行動すること。ここでは、そのための具体的な「作戦」をお話しします。
作戦①:敵を知る【主要LCCのセール傾向を分析せよ】
LCCのセールは闇雲に開催されているわけではなく、各社にある程度のパターンが存在します。私が長年ウォッチしてきた中での、台湾行き主要LCCのセール傾向を下の表にまとめてみました。もちろん毎年変動はありますが、この傾向を知っているか否かで、スタートラインが大きく変わってきますよ。
航空会社 | 主なセール | 開催頻度・時期の目安 | 狙い目の曜日・時間 | 攻略のヒント |
---|---|---|---|---|
Peach | 四半期セール 72時間SALEなど | 2月、5月、8月、11月頃の大型セールが柱。不定期に短期セールも開催。 | 火曜・水曜の夜20時〜22時に開始されることが多い印象です。 | メルマガ会員限定の先行セールがあるため、登録は必須。セール対象の搭乗期間が長いのが特徴。 |
ジェットスター | スーパースターセール (週末セール) | ほぼ毎週のように金曜17時〜月曜17時で開催。大型セールも定期的に実施。 | 金曜の夕方が勝負の分かれ目。仕事や授業が終わる時間を狙ってきます。 | 週末にかかるので競争率は高いですが、頻度が多いので何度も挑戦できるのが魅力。 |
タイガーエア台湾 | 設立記念セール 路線記念セールなど | 不定期開催が基本。台湾の祝日(雙十節など)や記念日に合わせたセールが多い。 | 平日の午前11時(日本時間)から始まることが多い。これは現地時間の10時にあたります。 | 公式SNS(特にFacebook)での告知が早い傾向。セール期間が短いので即決力が求められます。 |
このように、Peachは日本のビジネスパーソンの終業後、ジェットスターは週末レジャー需要、タイガーエアは現地のキリの良い時間、といった風に、各社のターゲットに合わせた戦略が見えてくると、セールハントはもっと面白くなります。
作戦②:決戦に備える【セール当日の行動マニュアル】
セールの開催を予測できたら、次はいよいよ本番です。人気のセールは文字通り「秒」で売り切れます。以下の手順を参考に、当日の動きを完璧にシミュレーションしておきましょう。
- 【決戦30分前】:PCを再起動し、余計なブラウザタブは全て閉じます。パスポート情報(氏名、番号、有効期限)やクレジットカード情報をコピー&ペーストできる状態でテキストファイルに用意しておきましょう。
- 【決戦5分前】:航空会社の公式サイトを開き、会員ログインを済ませておきます。ここで焦って何度もページを更新(F5アタック)すると、アクセス制限を受ける可能性があるので、やる気は内に秘めて静かに待ちます。
- 【決戦時刻】:時間になった瞬間にページを更新。ここからはスピード勝負です。事前に決めておいた第1希望の日程から迷わず検索を開始してください。
- 【予約プロセス】:注意すべきは、デフォルトでチェックが入っている有料オプションです。追加手荷物、座席指定、保険などは全て「不要」を選択。ここで少しでも迷うと、その間に席はなくなります。必要なものは、後からでも追加できる場合が多いですからね。



まぁ、正直なところ、ここまでやっても必ず取れるわけではないのが、このゲームの厳しいところであり、面白いところです。私自身、これまで何度も惨敗してきました(笑)。でも、その失敗から学んで、自分なりの勝ちパターンを編み出していくプロセスそのものが、旅の楽しみの一部だと感じています。このマニュアルを参考に、あなただけの勝利の方程式を見つけてみてください。取れた時の達成感は、本当に格別ですよ。
【日程固定派】繁忙期の高騰を乗り切る予約デッドライン


会社員のように、お休みが年末年始やゴールデンウィークなどに固定されている方は、航空券の高騰という避けられない現実に直面しますよね。「高いのは分かっているけど、少しでもマシな値段で買いたい…」その気持ち、痛いほどよく分かります。
繁忙期の航空券探しは、安さを追い求めるのではなく、「いかに損失を限定し、高値掴みを避けるか」というディフェンシブな戦いです。そして、この戦いには明確な攻略法が存在します。
結論から断言します。年末年始の台湾行き航空券は、「9月上旬」が事実上の予約デッドラインです。これは単なる私の経験則ではありません。過去の膨大な価格変動データが示す、客観的な事実だと考えてください。
航空券の価格は、基本的に飛行機の空席率に連動して決まります。多くの人が夏のボーナスをもらい、お盆休みを終えて次の旅行計画を立て始める9月頃から、年末年始の予約は一気に本格化します。つまり、この時期を境に需要が爆発し、価格が急騰の一途を辿るのです。「まだ早いかな?」は禁句です。お盆休みが終わったら、すぐに動き出すくらいのスピード感が理想と言えるでしょう。
【戦略①】9月上旬のデッドラインを死守する
まず守るべき絶対のルールは、この9月上旬というデッドラインです。もし、あなたがこの記事を7月や8月に読んでいるなら、それは非常に幸運なことです。今すぐ予約すれば、おそらく年末年始としてはかなり良い条件のチケットが手に入るでしょう。9月を過ぎて10月、11月と先延ばしにすれば、毎月1万円、2万円と価格が上昇していくのを、ただ指をくわえて眺めることになりかねません。
【戦略②】ピークを1日ずらす「ずらし旅」の威力
もう一つの極めて有効な戦略が、ピークを意図的にずらすことです。もし有給休暇を1日だけ取得できるなら、検討する価値は十分にあります。
これは、昨年の年末年始における東京(成田)-台北(桃園)間の、ある大手航空会社の実際の価格データです。仕事納めの方が多い12月28日(金)出発の便が往復12万5千円だったのに対し、たった1日早い12月27日(木)出発の便は、なんと9万8千円でした。1日出発を早めるだけで、2万7千円もの差額が生まれていたのです。この差額があれば、現地のホテルを1ランクアップさせることもできますよね。
Googleフライトの「価格グラフ」を使えば、こうした価格の変動は一目瞭然です。連休の初日と最終日は最も高く、その前後が少し安くなる傾向は、ほぼ毎年変わりません。あなたの会社の仕事納めの日を確認し、一日前、あるいは二日前に出発できないか、ぜひ一度検討してみてください。



私も若い頃、年末年始のチケットを「まだ大丈夫だろう」と先延ばしにして、結局いつもの倍近い値段で買う羽目になった苦い経験があります。根拠のない楽観視が、この戦いでは一番の敵なんですよね。ですから、「9月上旬までに」「可能なら1日ずらして」予約する。この2つのルールさえ守れば、「今年も高値掴みしてしまった…」という後悔は、ほぼ確実に避けられるはずですよ。
【家族旅行派】失敗しない!LCCの総額比較チェックリスト


前述の通り、家族旅行でLCCを利用する際は、表示価格の安さだけで飛びついてはいけません。一見安く見えても、様々な追加料金がかさみ、結果的に大手航空会社と変わらなかった、あるいは高くなってしまった、という失敗談は本当によく聞きます。
そうならないために、LCCを予約する際は以下の項目を必ずチェックし、最終的な総額で大手航空会社と比較してください。
家族旅行向けLCC総額チェックリスト
- 航空運賃 × 人数
- 受託手荷物料金 × 個数(冬場は衣類がかさばるので注意)
- 座席指定料金 × 人数(家族で隣り合わせの席を確保する場合)
- 各種手数料(支払い手数料など)
→ これらの合計金額 = 本当のLCCの価格
特に小さなお子様連れの場合、隣同士の席を確保するために座席指定は必須ですよね。また、何かと荷物が多くなりがちなので、受託手荷物の料金も事前にしっかり確認しておく必要があります。航空会社によっては、予約時に申し込むのと、当日空港で申し込むのとで料金が大きく異なる場合があるので注意が必要です。



私の場合、家族と行くときは、結局サービスがコミコミで安心感のある大手航空会社を選ぶことが多いですね。子供がぐずった時にドリンクサービスがあったり、映画が見られたりするだけでも、親としてはずいぶん助かりますから。快適な空の旅も、家族旅行の大切な思い出の一部だと考えています。
【補足編】もっとお得に!航空券以外の節約術


航空券を安く手に入れることも大切ですが、旅全体の費用で考えると、他にも節約できるポイントはあります。航空券と合わせて考えることで、もっとお得に台湾旅行を楽しめますよ。
このセクションで解説する内容
航空券とセットで考える!ホテル予約のコツとおすすめエリア


さて、格安航空券をゲットできたところで、安心してはいけません。航空券とホテルは、旅という名のパズルの最も大きな2つのピース。これらをいかに上手く組み合わせるかで、旅全体のコストと満足度が大きく変わってきます。
もちろん、Expediaなどで航空券とホテルを同時に予約する「パッケージ割」は有効な選択肢の一つです。ただ、それ以上に重要なのは、「あなたのフライトプランに、どのエリアのホテルが最適か?」を戦略的に考えること。なぜなら、利用する空港や到着時間によって、ベストなホテルの場所は全く変わってくるからです。航空券で数千円節約できても、深夜のタクシー代で消えてしまっては本末転倒ですからね。
ここでは、あなたの航空券のタイプに合わせた、最適なホテルエリアの考え方をお話しします。
【ケース①】LCC深夜便で「桃園空港」に到着するあなたへ
→最適解は「台北駅周辺」の24時間対応ホテル
大学生のように、LCCのセールで深夜着の便を予約した場合、最大の課題は市内へのアクセスです。桃園空港から市内へ向かうMRTの終電は23時台で、間に合わないケースがほとんど。タクシーを使えば1,200元以上かかってしまい、せっかく節約した意味が薄れてしまいます。
しかし、ご安心ください。台北駅行きのリムジンバス「國光客運1819番」は、深夜1時過ぎまで運行しています。このバスの終着点である台北駅周辺エリアに宿を取れば、深夜でも安全かつ安価(運賃140元程度)にホテルへ辿り着けるのです。このエリアを選ぶ際は、予約サイトで「24時間フロント対応」のフィルターをかけるのを絶対に忘れないでくださいね。
【ケース②】FSC便で「松山空港」に到着するあなたへ
→最適解は「中山エリア」で時間価値を最大化
会社の休暇で旅行する方や、ご家族連れの方のように、大手航空会社(FSC)を利用する場合、台北市内にある松山空港に到着する便も多いでしょう。この空港の最大のメリットは、市内中心部への圧倒的な近さです。
私であれば、この「時間の価値」を最大化するために、空港からタクシーで10分程度(約200元)の「中山エリア」に宿を取ります。ホテルに荷物を置けば、すぐにでも観光や食事に出かけられる。このスムーズさは、特に滞在時間の限られた旅行では何物にも代えがたい価値があります。桃園空港からの移動時間(約1時間)と交通費を考えれば、航空券が多少高くても、トータルの満足度はむしろ高くなる、と私は考えています。
【ケース③】旅のスタイルで選ぶなら「西門エリア」
→エネルギッシュに、ローカル感を満喫したいならここ
「航空券で浮いたお金は、グルメとショッピングに全力投下したい!」というスタイルの旅なら、若者の街「西門」が最高の拠点になります。ここは安価なホステルから中級ホテルまで選択肢がとにかく豊富。夜遅くまで屋台やお店が開いていて、街全体がエネルギッシュな雰囲気に包まれています。
交通の便も良く、どこへ行くにも便利なので、アクティブに動き回りたい方には最適なエリアと言えるでしょう。ただし、週末の夜は非常に混雑するので、静かに過ごしたい方にはあまり向かないかもしれません。



このように、自分のフライトプランから逆算してエリアを選ぶと、ホテル選びの失敗は格段に少なくなります。そして、もしあなたのフライトに最適なエリアのホテルが、運良く「パッケージ割」の対象になっていれば、それはもう最高の組み合わせです。個別手配の料金と比較して、よりお得な方を選ぶ。この一手間が、旅の達人への第一歩ですよ。
桃園空港と松山空港、時間と交通費で選ぶならどっち?


台北への航空券を探していると、桃園国際空港(TPE)着と台北松山空港(TSA)着の便があることに気づくでしょう。この空港選びは、単なる場所選びではありません。これは「お金で時間を買うか、時間を使ってお金を節約するか」という、あなたの旅の価値観そのものが試される重要な選択なのです。
なぜなら、松山空港を選ぶことは「比較的に高い航空券代を支払って、貴重な滞在時間を手に入れること」であり、桃園空港を選ぶことは「安い航空券代の代わりに、移動という時間をコストとして支払うこと」だからです。このトレードオフの関係を理解することが、後悔しない空港選びの第一歩になります。
まずは、両者の具体的な差を比較表で見てみましょう。
比較項目 | 桃園国際空港(TPE) | 台北松山空港(TSA) | 差額(松山空港のメリット) |
---|---|---|---|
立地 | 新北市(台北市の西側) | 台北市中心部 | – |
市内への移動時間 | 空港MRT快速で約35〜40分 | MRTで約15分 | 約20〜25分短い |
市内への交通費 | 空港MRTで150元 | MRTで25元 | 125元(約600円)安い |
往復での差 | – | – | 時間:約40〜50分 交通費:約1,200円 |
就航エアライン | LCCとFSCが多数 | 主にFSC(JAL, ANAなど) | – |
あなたの「時間価値」はいくらですか?
さて、この表を見ると、松山空港は桃園空港に比べて、往復で1時間弱の移動時間と1,200円ほどの交通費を節約できることが分かります。しかし、本当に重要な分析はここからです。
会社員のように、貴重な休暇を使って旅行している方にとって、この「1時間」は非常に価値が高いはずです。仮にあなたの時間価値を時給3,000円としましょう。すると、松山空港を選ぶことで得られる価値は「時間価値3,000円+交通費1,200円=4,200円」と計算できます。つまり、松山空港着の航空券が桃園空港着より4,200円以内(あるいはそれ以上でも納得できる範囲)で高いくらいなら、松山を選んだ方が合理的、という考え方ができるのです。
一方で、大学生のように時間に比較的余裕があり、旅費を限界まで抑えたい場合は、移動時間も旅の一部と捉え、桃園空港を選ぶのが賢明な選択と言えます。節約できたお金で、美味しい小籠包やマンゴーかき氷を心ゆくまで楽しむ。これもまた、素晴らしい旅の形ですよね。



結局のところ、どちらが「正解」ということはありません。あなたの旅の目的が全てを決めます。
私なりの結論を出すなら、こうなりますね。
週末を使った弾丸旅行で、滞在時間を1分でも長く確保したいなら、迷わず松山空港です。
小さなお子様やご年配の方と一緒で、移動の負担を少しでも減らしたいなら、松山空港が優しさの選択でしょう。
旅費を切り詰め、浮いたお金を現地の体験に全力で投資したいなら、桃園空港を選び、移動の車窓からの景色も旅の思い出にしましょう。
あなたの旅のスタイルに合うのは、どちらの空港でしたか?
まとめ:最適な台湾旅行の航空券を安く買う方法を見つけよう


ここまで、台湾の航空券を安く買うための様々な方法についてお話ししてきました。最後に、今回の記事の要点をリストアップして、おさらいとしましょう。
- 台湾旅行の航空券が最も安いのは大型連休などを避けたオフシーズン
- 2025年の狙い目は1月中旬、4月中旬、5月中旬から6月、9月から11月
- LCCは安いが手荷物や座席指定などの追加料金に注意が必要
- 大手航空会社はサービス込みで安心感があり松山空港も利用できる
- 航空券比較サイトはスカイスキャナー、Googleフライト、Trip.comを使い分ける
- スカイスキャナーは相場確認、Googleフライトは日程調整に便利
- 最安値を追求するならLCCのセール情報をメルマガやアプリでキャッチする
- セールはスピード勝負なのでパスポートやカード情報を準備しておく
- 日程が固定されている繁忙期の予約は半年前行動が基本
- 家族旅行でLCCを使う際はオプションを含めた総額で比較検討する
- 航空券とホテルのセット予約で割引になる場合がある
- ホテルは中山、西門、台北駅周辺が便利でおすすめ
- 時間と交通費を節約するなら松山空港が圧倒的に有利
- ただし松山空港利用は航空券代が高くなる傾向がある
- 最終的には自分の旅のスタイルや目的に合わせて最適な選択をすることが大切